ファッション・アパレルECサイト
アパレル系のECには、主に ①メーカー・ブランド直営タイプ(自社商品を小売店を通さず直接販売するD2Cの形式を含みます) ②セレクトショップを含む個人販売 ③複数のショップを集めたモール の3つのタイプがあります。今回は特に①②についてご紹介します。

成功のポイント
- Instagramを筆頭にしたSNSの流行から、公式アカウントとは別にインフルエンサーを立てて、商品の魅力や利用シーンを発信する形での成功事例が登場しています。従業員がアンバサダー的な役割をもって活動しているケースもあります。
- 店頭で試着できない分、レンタルやサブスクで試しやすくするほか、LINE・チャットなどによる店頭同様の接客や採寸・アフターケアなどのサービスを積極的に提供することで、購入障壁を下げることができます。
気を付けるべきポイント
メーカー・ブランドの知名度がまだ低い場合は集客に苦戦し、モールに出展しても価格競争に巻き込まれがちです。モールで集客した後には、公式限定商品や先行販売・シークレットセールなどで、いかに自社商品のファンになってもらい、独自店舗へ囲い込めるかがポイントとなります。

食品ECサイト
巣ごもり消費といわれるように、コロナ禍に入ってからの自粛生活において、「外食気分を自宅で味わえる」「感染リスクなく、欲しいものを受け取りたい時間帯で届けてもらうことができる」と、食品EC全体が見直されています。

成功のポイント
- 送料により割高感が出ること、生鮮食品は温度管理やスピードが求められることが課題でしたが、小規模向けロジや、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯をふまえたプランも登場しているため、アウトソーシングを含めた各サービスを活用しましょう。
- 新規獲得には、SEO対策にもなるブログを活用したコンテンツマーケティングが有効です。ファンが増えることで、贈答品用途や口コミも期待できます。
- 一定の売り上げを確保するため、定期販売や頒布会・サブスクリプションでの販売もご検討ください。
気を付けるべきポイント
大前提ですが、口に入れる食べ物であれば「このお店なら大丈夫」というお客様との信頼感が最も大切です。安心感のあるサイトとなっているか、不足している情報はないか、お客様の声も踏まえて日々メンテナンスをおすすめします。

化粧品ECサイト
消費者ニーズの多様化やコロナ禍による急激な需要変化により、店頭での購入から、スマホ・アプリでの購入に消費者の行動パターンが変化しつつあります。一方で、インバウンドへの打撃や店頭販売の落ち込みから、業績回復を狙い、他にない打ち出し・ブランディングで、ECに商機を見出す事業者も増えています。

成功のポイント
- その場で手に取って試すことができない分、自分に合う商品かどうか、他のユーザーが満足しているかどうかをサイトから読み取ろうとします。そのため、商品自体の魅力や他ユーザーからの満足度が伝わるブランディングが欠かせません。
- メーカーのECサイトであれば、実際に、商品を使ったお客様の声に応える形で商品開発を行い、新商品をトライアルしてもらう・レビューをもらっているといった取り組みやその反響を発信できると、興味関心を持たれやすく、その後のリピートにもつながります。
気を付けるべきポイント
きっかけがなければ商品を手に取ってもらうこともできません。サイトに訪問した新規ユーザーの背中を押す仕掛けとして、初回無料やお試しセットなど、最初の障壁を下げるための施策も必要です。
