ネットショップのためのDMP入門

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DMPって、なんでしょうか。巷では、「魔法の箱」とも「ただの箱」とも呼ばれており、実際、魔法のように、いろんなことができる反面、ちゃんと使いこなさないと、ただの箱どころか、最悪コストばかりかかる困った箱になります。
様々な解釈がありますが、ここでは、DMPを「顧客を理解するための情報を提供するサービス」だと考えていただいて良いのかと思います。

それでは、DMP導入を検討されているネットショップ向けに、その一端を紹介できればと思います。

お客さんの顔がイメージできますか?

ネットショップには、日々いろんな人が訪問し、思い思いのことをしていきます。
お客さんの顔が見えないネットショップですが、お客さんの顔。ちゃんとイメージできていますか?

ご存じの通りネットショップでは、リアル店舗とちがって、基本的にお客さんの年齢や性別、表情もまったく見えません。
何人もの人が覆面を被って、来店しているイメージに近いと思います。フルフェイスで入店禁止のコンビニも多いですが、ネットショップではそうもいきません。

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まずは、商品プロファイリングをやろう

プロファイリングという言葉は、ご存じでしょうか。
「犯罪プロファイリング」という言葉が一時期流行りましたが、少ない手がかりをヒントに顧客のイメージをつかんでいく様子は、まさに刑事さながらです。

とはいえ、商品を買った人は、会員情報が店舗にありますから、どんな人が買っているかは、少し調べれば、明確に見えます。

すべての商品でプロファイリングをやるのは大変なので、たとえば、売れ筋商品に絞って、顧客をプロフィリングしてみましょう。

いかがでしょうか。
売れ筋商品の顧客の傾向が見えれば、どういう商品を用意すればいいか、見えやすくなりますね。

実はここまではDMPがなくてもできます。
ちょっと手間はかかりますが、アクセス解析ソフトと、会員情報、注文情報があれば、エクセル等を駆使すればできるかと思います。
(会員登録の際、簡単なアンケートは取っていることが前提です。)

DMPを使った商品プロファイリング

続いて、売れ筋商品を買わなかった顧客のプロファイルを作ります。

いかがでしょうか。
商品を見たけど買わなかった人数ぐらいは、アクセス解析ソフトでわかるけど・・・。「あれ?これ以上、捜査が進まないぞ。」となったのではないでしょうか。
そしてやっかいなことに、「買わなかった顧客」の方が大多数なんです。

そこでお待ちかね、DMPの出番です。

DMPでは、自社サイト内で収集できる情報の他に、そのユーザがサイト外でどんな行動をしているか、また、市場傾向も組み合わせて、顧客に関する情報を集めてくることができます。

お店に来たお客さんにお目当ての商品がない場合、大抵のお客さんは黙って他のお店にいってしまいます。
DMPを導入すれば、どういう顧客が、他のお店に行ってしまったのか、分析して対策を取ることができるようになります。

まとめ

まだインターネットが今のように普及する前、リスティング広告も、DSPもなかった時代、売れるお店とはなんだったのでしょう。
お客さんと対面で、しっかりコミュニケーションをとり、お客さんのことを理解しているお店。そして、お客さんらが欲している商品をしっかり揃え、必要なタイミングで提供できるお店が、売れるお店、信頼されるお店でした。

その本質は技術が発達した今でも変わりません。
顧客を理解し、商品を理解しているお店こそが成功します。リターゲティングでお客さんを追い回し、必要ない商品を押し売りするお店のシャッターが下りる日も近いのかもしれません。

この記事を書いた人

株式会社イーシーキューブ

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