【プロが教える】ネットショップの仕入れ方法とは?個人でもできるルート開拓と注意点

#開業準備

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ネットショップ(ECサイト)の成功を左右する最大の要因、それは「仕入れ」です。 「どんなに素晴らしいデザインのサイトを作っても、売る商品が魅力的でなければ売れない」。これはEC業界の鉄則です。

個人や小規模チームでネットショップを開業する場合、「企業相手に取引してもらえるだろうか?」「大手に価格で負けるのではないか?」という不安があるかもしれません。しかし、正しい知識と「個人の強みを活かしたルート開拓」を行えば、魅力的な商品を適正価格で仕入れることは十分に可能です。

本記事では、プロの視点から「ネットショップ仕入れの全手法」と、個人がメーカーや問屋と取引するための具体的な「交渉・開拓ノウハウ」を完全解説します。

【基礎知識】ネットショップ仕入れの基本ステップ

本格的なルート開拓の前に、一般的な仕入れの流れを押さえておきましょう。基本的には以下の3ステップで進みます。

  1. 商品選定(何を取り扱うか?)
    自分の興味があるジャンルや、市場でトレンドになっている商品をピックアップします。
    興味のあるジャンルは商品知識の吸収が早く、ショップの継続にも繋がり、またライバルよりも商品に詳しくなれます。
  2. リサーチ(売れるか?)
    競合サイトの価格や、SNSでの話題性を調査し、利益が出るかを確認します。競合を避けライバル不在のニッチな商品を探すのも一つの手ですが、競合性の高い商品は、売り切れになっている場合もあり、購入者よりも販売者の方が優位な立場で販売がしやすくなることがあります。
  3. 仕入れ先の決定(どこから買うか?)
    下記で紹介する6つの方法から、自分に合ったルートを選定して交渉します。

教科書通りのステップですが、プロは「2. リサーチ」に8割の時間を割きます。「仕入れてから売る」のではなく、「売れると確信してから仕入れる」のが鉄則です。

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ネットショップの仕入れ方法 6つの基本ルート

まずは、商品の仕入れルートを整理しましょう。大きく分けて以下の6種類があります。

  1. ネット仕入れ(仕入れサイト)
  2. 海外仕入れ(輸入)
  3. メーカー仕入れ
  4. 問屋街からの仕入れ
  5. 展示会仕入れ
  6. ドロップシッピング

仕入れ方法により、それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の販売スタイルにあった最適な方法を選択しましょう。

① ネット仕入れ(仕入れサイト)

インターネット上の「卸売サイト(BtoBサイト)」を利用する方法です。

特徴 審査が緩く、個人でも即日利用開始できるサイトが多い。1点から仕入れ可能な場合も。
メリット パソコン・スマホだけで完結し、初期投資を抑えられる。
デメリット ライバルも同じサイトを見ているため、商品が被りやすく価格競争になりやすい。

ここからが勝負
ネット仕入れは「誰でもできる」からこそ、そのまま売るだけでは勝てません。 「複数の仕入れサイトの商品を組み合わせてギフトセットを作る」 「独自の写真を撮り直して世界観を変える」 といった工夫で付加価値をつけましょう。まずはここで「売る練習」をするのがおすすめです。

代表的な仕入れサイト一覧

サイト名 特徴 こんな人におすすめ
NETSEA(ネッシー) 国内最大級の品揃え。飲料・食品、美容・健康・家電・PCといったオールジャンルを網羅。登録や利用料は無料。 まず登録すべき定番サイトを探している人
TopSeller(トップセラー) 25万点以上の商品を在庫リスクなしで販売できる直送サービス(※顧客対応は自社) 在庫リスクなしで商品数を増やしたい人
卸の達人 ダイエット、美容、健康グッズに強い。ポイント制度あり。 ダイエット・健康系商材を扱いたい人
AliExpress / Alibaba 中国輸入の定番。とにかく原価が安い。 輸入転売で利益率を高めたい人

② 海外仕入れ(輸入)

海外のECサイトや現地の市場から仕入れる方法です。

特徴 日本にはないユニークな商品が見つかる。
メリット 原価が安く、利益率を高めやすい。国内で競合が少ない。
デメリット 配送に時間がかかる、送料・関税の計算が必要、英語でのやり取りが発生する。

言葉の壁はツールで越える
英語が苦手でも、Google翻訳やDeepLを使えば取引は可能です。むしろ注意すべきは「輸入規制(食品衛生法や薬機法など)」です。まずは雑貨やアパレルなど、規制の緩いジャンルから小さく始めるのが鉄則です。

③ メーカー仕入れ

商品の製造元(メーカー)から直接仕入れる、最も理想的な方法です。

特徴 問屋を挟まないため、最安値(掛率5〜6割程度)で仕入れられる可能性がある。
メリット 利益率が高い。メーカー公認店として信頼が得られる。
デメリット 「法人限定」「実店舗必須」など取引条件が厳しく、個人にはハードルが高い。
商品をロット単位で購入する必要があり、資金力が必要。
仕入れまでの道のりが長い(契約が取れるまで各社にメール交渉を行い、検討してくれるメーカーを探すのが手間)。

個人がメーカーを落とすには?
大手メーカーはいったん諦めましょう。狙い目は「地方の中小メーカー」や「クラウドファンディングで話題になった新興ブランド」です。彼らも販路を探しています。「御社の商品への愛」を熱心に伝えれば、個人でも口座を開いてくれるケースは多々あります。

④ 問屋街からの仕入れ

問屋がメーカーから直接仕入れた商品を仕入れる方法です。東京の「馬喰町」や大阪の「船場」など、問屋が集まる街があります。問屋からはメーカー小売り希望価格の6割〜8割程度で仕入れることが可能です。

特徴 ネットには出回らない掘り出し物や、スポット商品(特価品)が見つかる。
メリット 実物を手に取って確認できる。現金問屋ならその場で持ち帰れる。
数量限定商品やネットショップからは購入できない商品も仕入れ可能で、ライバル業者との差別化になる。
例)賞味期限が1年未満に達した商品を格安で売ってもらうことや、価格高騰が起こっている商品を優先的に確保してもらう、など
デメリット 基本的に「会員制」が多く、入店許可を得るための審査が必要。
現金取引のみ(クレジットカードや電子マネー取引はできない)、ポイント付与などの特典がない。
ロット単位で購入が必要(潤沢な資金が必要)。

礼儀と現金
問屋街は昔ながらの商習慣が残る場所です。まずは名刺と開業届(コピー)を持って訪問し、登録をお願いしましょう。最初は断られても、何度も通って顔を覚えてもらうことで道が開けることもあります。

⑤ 展示会仕入れ

「東京インターナショナル・ギフト・ショー」などの見本市に参加し、その場で商談する方法です。展示会はメーカーが卸問屋や小売店に売ってもらいたい商品のPRを行うイベントです。実際の商品の展示や試食などを行い自社商品の宣伝を行います。

特徴 これから発売される新商品をいち早くチェックできる。
メリット メーカーの担当者と直接名刺交換ができ、一度に多数の企業とコネクションが作れる。
デメリット 開催地(東京・大阪など)への出張が必要。
メーカーがネット販売を嫌がる可能性がある。

名刺交換の「その後」が9割
展示会ではメーカーも忙しいため、その場で契約が決まることは稀です。重要なのは「帰宅後、当日中に御礼メールを送ること」。数百枚の名刺交換をしている担当者の記憶に残るよう、ブースで話した内容を添えて熱意を伝えましょう。

⑥ ドロップシッピング

在庫を持たず、商品が売れたらメーカーから顧客へ直送してもらう仕組みです。ネットショップに登録した商品が売れた段階で、提携する業者から購入者へ直接商品が発送される流れです。

特徴 在庫リスクがゼロ。梱包・発送作業も不要。
メリット 資金がなくても始められる。副業に最適。
販売価格を自由に設定でき、高く売れるとその分利益が確保できる。
デメリット 利益率が低い。発送の品質(梱包状態など)を自分でコントロールできない。
仕入れ価格が統一されており、どのネットショップも似たような価格設定になるため(差別化できない)。
メーカー交渉で、実績がない個人事業主は一向に契約が決まらないことがある。

テストマーケティングに使う
利益が出にくいので、これをメインにするのは推奨しません。しかし、「このジャンルは売れるか?」を試すためのテスト販売として活用するのは非常に賢い戦略です。

以上、6つの仕入れ方法のご紹介でした。それぞれ特徴があり、必要な資金や時間も異なっています。ご自身のビジネスモデルにあう仕入れ方法を検討しましょう。

【実践編】個人でも契約を勝ち取る!ルート開拓と交渉の型

「個人お断り」と門前払いされないために、プロが実践している交渉のテクニック(型)を伝授します。

「なぜあなたから買いたいのか」を言語化する

メーカー担当者の心を動かすのは、会社の規模ではなく「商品への情熱」です。「数ある商品の中で、なぜ御社の商品を取り扱いたいのか」「自分のショップの世界観といかにマッチしているか」 このラブレター(熱意)を準備してください。定型文のコピー&ペーストは絶対に見抜かれます。

「最初のハードル」を下げる提案をする

メーカーが個人との取引を嫌がる理由は「手間がかかる割に注文数が少ないから」です。この懸念を払拭するために、最初の交渉ではこう伝えましょう。

「最初は定価(上代)での購入でも構いません。実績を作らせてください」
「前払い(銀行振込)で支払います」
「買取(返品不可)条件で構いません」

まずは信頼を勝ち取ることが先決です。卸価格(掛率)の交渉は、実績を作った後からでも遅くありません。

メールアプローチのテンプレート(例)

いきなり電話をするよりも、まずは丁寧なメールで問い合わせフォームからアプローチするのがマナーです。

【件名】 新規お取引のお願い(〇〇ショップ店長 鈴木)


【本文】 〇〇株式会社 ご担当者様

突然のご連絡失礼いたします。現在、〇〇(コンセプト)をテーマにしたネットショップを運営準備中の鈴木と申します。

先日、御社の商品「〇〇」を拝見し、その品質とデザインに深く感銘を受けました。 私のショップの顧客層である〇〇な方々に、ぜひ御社の商品をご紹介させていただきたく、ご連絡いたしました。

開業前(または個人事業)のため、実績はこれからとなりますが、 まずは「現金前払い」「買取条件」にて、お取引をご検討いただけないでしょうか。

ショップの概要資料(URL)を添付いたします。ご多忙の折、恐縮ですが、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

仕入れを成功させる3つのポイント

最後に、継続的に利益を出すための仕入れの鉄則を押さえておきましょう。

リピート性のある消耗品を混ぜる

家具や家電などの「耐久財」は一度売ったら終わりです。食品、化粧品、ペット用品など、気に入れば何度も購入してくれる「消耗品」をラインナップに加えることで、経営が安定します。

在庫のバランス(回転率)を見る

「売れるかもしれない」という期待だけで大量仕入れをするのはギャンブルです。最初は少量から始め、「1ヶ月以内に売り切れる量」を見極めてから発注量を増やしましょう。

「仕入れ」=「パートナー探し」と考える

安く買うことだけを考えず、サプライヤー(供給元)と良い関係を築くことを意識してください。無理な値引き要求はNGです。良い関係ができれば、限定品の優先供給や、新情報の提供など、価格以上のメリットが返ってきます。

自社サイトを持つなら「EC-CUBE」

EC-CUBE公式サイト

ネットショップの仕入れは、最初は勇気がいるものです。しかし、行動すれば必ず「あなたの商品」を待っているお客様に出会えます。

最後に、仕入れた商品を最大限魅力的に見せるための「お店作り」について補足します。 せっかく良い商品を仕入れても、ありきたりな売り場では埋もれてしまいます。

  • 独自の世界観を作りたい
  • 余計な販売手数料を払いたくない
  • 将来的に機能を拡張したい

そう考えるなら、国内No.1シェアを誇る「EC-CUBE」での構築が最適です。 「オリジナル性の高いECサイトを自分で育てたい」つまり、仕入れた商品の魅力を100%伝えるための「最高のショールーム」を作ることができます。

まずは、気になった仕入れサイトへの登録や、憧れのメーカーへの1通のメールから始めてみてください。その「行動」が、あなたのショップを成功させる第一歩になります。

※ 独立行政法人情報処理推進機構「第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」による

監修

株式会社イーシーキューブ

国内No.1シェアを誇るEC構築オープンソース「EC-CUBE」の開発元企業です。親会社の株式会社イルグルム(東証スタンダード市場上場)とも連携し、戦略立案から構築・運用・マーケティングまでワンストップのEC支援を行っています。これまで数多くのEC構築・改善を手がけてきた知見を活かし、実務に役立つノウハウや導入事例などを分かりやすく解説・発信しています。「ECサイトをどう作ればいいのか分からない」「既存サイトをもっと強化したい」「ECサイトの運営について詳しく知りたい」…そんなお悩みをお持ちの方々に、少しでもヒントとなる情報をご提供できれば幸いです。
※ 独立行政法人情報処理推進機構「第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査」による

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