“コンテンツマーケティング”で広げる、日本のベルギービール人口。老舗大型専門店「ベルギービールJapan様」インタビュー

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ビールの生産地といえば、ドイツ、アメリカ、イギリス、日本…。
様々ある中でも、ベルギーは「ビール王国」と呼ばれるにふさわしい一大生産地です。

ベルギービールや専用グラスのECサイト「ベルギービールJapan」運営元の株式会社木屋様は、1995年より「木屋ドットコム」としてベルギービールの紹介やネットでの販売を開始され、2004年には新たに現在のドメインを取得して「ベルギービールJapan」を開設。
コンテンツマーケティングに注力したサイト展開で、日本におけるベルギービールの普及を目指されています。

コンテンツマーケティングとは、「適切で価値ある一貫したコンテンツ」を作り、それを伝達することにフォーカスした、戦略的なマーケティングの考え方です。
見込客として明確に定義されたお客をコンテンツで引き寄せ、関係性を維持し、最終的には利益に結びつく行動を促すことを目的とします。
一方的なコミュニケーションではなく、店舗と見込み客の伝えたいこと・知りたいことのギャップを「適切で価値ある一貫したコンテンツ」で埋め、両者の信頼関係を構築してから、販促活動を行うというアプローチを取ります。

今回は、株式会社木屋 代表取締役 三輪様に、9か月以上かけてサイトリニューアルをされた背景について伺いました。

株式会社木屋 代表取締役 日本ベルギービール・プロフェッショナル協会 代表理事 三輪 一記 様

多種多様なベルギービールを専門に扱うECサイト

─ ベルギービールといえば、銘柄が豊富で、さまざまな味わいが楽しめることで有名ですよね。

「はい。銘柄は1,500種類以上あるといわれています。修道院で造られるオーソドックスなビールもあれば、野生酵母を利用して造られたビール、フルーツを使用したビールなど、既成概念を覆すようなさまざまな銘柄が存在します。色や香り、味わいが多種多様ですから、TPOに合わせた銘柄選び、料理とのペアリング、温度変化による香りや味わいの変化、熟成などを楽しめるのも、ベルギービールの特徴です」

─ ベルギービールJapan様では、そんなベルギービールの魅力を伝えるコンテンツマーケティングに注力したサイト展開を行っています。

「当サイトでは、単にビールや専用グラスの販売だけでなく、ベルギービールの『辞書的な役割』を果たすことも目指しています。たとえば、現地の醸造所を1軒1軒訪問し、どんな方がどのようなビールを造っているのか、1つひとつのビールの歴史や商品知識などを発信するコンテンツも設けています。
こうした活動を通じて、ベルギービールのファンを日本でもっと増やし、最終的には当店の売上アップにつながれば良いなと思っています」

80以上の醸造所をエリア別に分けて紹介。三輪様が現地に訪れた体験記も閲覧できます

80以上の醸造所をエリア別に分けて紹介。三輪様が現地に訪れた体験記も閲覧できます

─ 三輪様は、「ベルギービール大全」という書籍を出版されており、ベルギービールの普及に関わる様々な活動をされています。ECサイト内でも、現地醸造所の訪問体験記の連載がありますので、興味のある方はぜひご覧になってください。

醸造所や色・味わい別で商品を探せるサイトにリニューアル

─ 今回、ECサイトをリニューアルされた目的を教えてください。

「先述の通り、ベルギービールには多種多様の銘柄があるため、ユーザーからすれば商品選びが大変です。そこで、醸造所やブランド、色、味わいなど、さまざまな切り口から商品が選べるようにしたかったのがリニューアルした目的の1つです。
キーワードも、ベルギービールに関する言葉で検索した時に、このサイトに出会えるように配慮しました。その結果、検索からのアクセスはサイト全体の8割を超えています」

商品検索では、色や味わい、ブランド(銘柄)などのほか、「クリスマスビール」「ギフト」など細かく分類されています。

商品検索では、色や味わい、ブランド(銘柄)などのほか、「クリスマスビール」「ギフト」など細かく分類されています。

─ デザインにも、こだわりが感じられます。

「個性豊かなビールのブランドや、色を引き立たせるため、できるだけシンプルにまとめました。どちらかというと、商品画像の撮影の方が大変でして。単品の撮影では泡の色や出方がわかるように、スタイリング写真ではベルギー料理を添えたりと、ファンの皆様のご期待にそえるクオリティを目指しました。
また、当サイトはベルギービールに関する辞書的な役割も担っていますから、信頼性の高いデザインやレイアウトにするには、シンプルにした方が良いという考えもありましたね」

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─ コンテンツも、わかりやすく工夫されていますよね。

「このサイトは、わかりやすく、かつスピーディに配信できるよう、EC-CUBEとWordPressを連動させています。商品登録はEC-CUBE、醸造所の概要や歴史、代表銘柄の紹介などのコンテンツはWordPressを用い、相互にデータを呼び出せるようにしました」

─ 白背景のシンプルなデザインですが、アクセントカラーとして黒、赤、黄色を採用しています。この3色は、ベルギーの国旗に使われている色。細かなところにこだわりが見られるサイトです。

「今回のリニューアルは、EC-CUBEインテグレートパートナーのAISHA株式会社様にお願いしました。
以前から、AISHA株式会社 代表 伊東美沙貴さんのことは存じ上げていましたし、そのお仕事ぶりについても色々な方から聞いておりました。実際に、リリース後、着実に成果が上がっています。
保守をお願いしていることもあり、信頼おける弊社の外部スタッフ、という気持ちでお付き合いしています。本店サイトに関しては、全面的に信頼しています!」

若い方からのアクセスが増加、仕入店にも変化が

─ リニューアル後、一般ユーザーからの反応はどうでしょうか?

「リニューアル後、スマートフォンユーザーが増えましたね。全体の約7割に達します。
利用される方も、20代から30代の若いお客様が増えていると感じており、ベルギービールの普及に役立っているかなと感じています」

─ リニューアルを機に、BtoBのコンテンツもスタートさせました。

「もともと、飲食店のお客様が個人として購入されるケースが多かったので、法人向けコンテンツがあってもよいのでは?と考え、今回設置しました。
今まで仕入れ商品しか購入されていなかったお店が直輸入商品を購入したり、逆に直輸入品と合わせて仕入れ商品を”ついで買い”されるパターンが増えており、当社の売上にも反映されています」

─ 今後の展望について教えてください。

「ECサイトは勿論ですが、ベルギービールをリアルに体験できるような施策にも力を入れていきたいと思っています。
当社は2017年10月に社屋を移転し、新たに店舗とセミナールームを作りました。セミナールームでは、ベルギービールの魅力やティスティングをお伝えする基本的な講習から、MG・TOCといったビジネス系のセミナーなどビールとは関係ないものまで、ほぼ毎週イベントを実施しています。いずれのイベントもセミナールーム下にある店舗に立ち寄って、ベルギービールに触れていただいています。
こうして店舗、セミナー、そしてECサイトでシナジー効果を生み出していき、ベルギービールの魅力をもっと多くの方に知っていただけるよう努めていきたいです。」

最後に

魅力的なコンテンツを通して、顧客ニーズの育成、購買、そしてファンとして定着させていくのが、コンテンツマーケティングの基本です。
ベルギービールJapan様では、それを実践し、ベルギービールのファンを増やし続けています。

これからはさらにリアルとネットの双方で情報を発信されていくとのこと。ますます今後のご活躍が楽しみです!


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