≪この春、アパレル系ECサイトに注目!≫アパレル向け技術トレンドを一挙ご紹介

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衣替えシーズンでもある5月は、ネットでも店頭でもファッションに注目が集まる季節です。人気のアパレル系のECサイトが現在行っている取り組みから、新しく使えるテクニックを学んでいきましょう。

(1)バーチャル試着サービス

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最初にご紹介するテクノロジーは、「バーチャル試着サービス」です。バーチャル試着サービスとはオンライン上で衣服のサイズ感を測れるという仕組み。日本では、スウェーデンのスタートアップ企業「Virtusize(バーチャサイズ)」が提供するバーチャル試着ソリューション「バーチャサイズ」が広がりを見せています。

バーチャル試着サービス「バーチャサイズ」

バーチャサイズを利用するとき、利用者はあらかじめ自分が持っている洋服のサイズを入力しておきます。その後、ECサイト上で購入したい商品を選びボタンを押すと、先にサイズ入力した自分の服とこれから購入しようとしている商品のサイズ差を比較できるのです。

ファッション通販MAGASEEK 日本で初めてバーチャサイズを導入

日本では、2013年8月、ファッション通販サイトの「MAGASEEK(マガシーク)」が初めてバーチャサイズを導入しました。現在、MAGASEEKの利用者は商品購入ページから手持ちの服と商品のサイズを簡単に比較できます。

アーバンリサーチオンラインストア 2015年にバーチャサイズを導入

2015年には、「DOORS」、「ROSSO」など数多くのファッションブランドを抱える「アーバンリサーチ」がバーチャサイズを導入しました。同サイトでは、手持ちの服とのサイズ比較のほか、過去にバーチャサイズを利用して購入した商品と、新しく購入する別の商品のサイズ比較も可能です。

株式会社ルミネ 2016年にバーチャサイズを導入

2016年には、新宿や池袋にあるショッピングセンターで有名なルミネも、運営している「アイルミネECサイト」にバーチャサイズを導入。これにより、利用者はブランドごとに異なるサイズ感の違いを、サイト上で確かめられるようになりました。

バーチャサイズの導入により、ECサイト利用者は「サイズの不一致」を減らすことができますし、ECサイト運営者は返品率を低減させられます。まさに一挙両得のサービスだといえるでしょう。普及が進めば「ネットで比較し、実店舗で購入する」、O2Oの動きが加速していくかもしれませんね。

バーチャサイズは現在も進化を続けており、2017年には過去に購入した商品と同じサイズの商品を購入できる「フィッティングルーム」機能が追加されました。本サービスはブランド古着のセレクトショップRAGTAGに先行導入されるため、アパレル系ECサイトを運営されている方はぜひ注目してみてください。

(2)店舗で試着、モバイルで購入

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先ほどのバーチャサイズでは「ネットでサイズをチェックし、実店舗で購入」という流れをご紹介しましたが、それとは真逆の取り組みもあります。
例として、婦人靴ブランド「ラクチンきれいシューズ」が提供しているサービスをご紹介します。

ラクチンきれいシューズ Fit studio

丸井グループの店舗にある「ラクチンきれいシューズ Fit studio」を訪れると、婦人靴ブランド「ラクチンきれいシューズ」のサンプルを無料で試着できます。気に入ったものがあれば、タブレットやスマホから注文可能。最速2日で実際にぴったりだった靴と同じものが手元に届きます。「Fit Studio」があるのは丸井錦糸町店、イオンモール木曽川の2店舗ですが、19.5~27.0cmと同ブランドにある全サイズの靴を試着可能です。

ラクチンきれいシューズは、バーチャサイズとは真逆の「実店舗で試着し、モバイルで購入する」サービス。アパレル系ECサイトの利用者には「サイズが確かめられればネットでもいい」という方もいれば、「実際に着心地、履き心地を確かめたい」という方もいるでしょう。実際に着用した方が良さがわかるような商品を提供している小売店では、「実店舗で試着、モバイルで購入」のサービスに挑戦してみるのもいいかもしれません。

(3)コーディネートで選べる

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ファッションは、店舗でハンガーにかけられている状態と、実際にほかの衣服と合わせて着こなしている状態だと、随分印象が変わるものです。そうした点に着目したサービスが「Wowma! コーデSNAP」。同サービスは2017年3月からKDDIコマースフォワード株式会社が運営する総合ショッピングモール「Wowma!(ワウマ)」のレディースファッションカテゴリに実装された新機能です。

Wowma! レディースファッションカテゴリTOP 「Wowma! コーデSNAP」を実装

「Wowma! コーデSNAP」では、まず様々なモデルがいろいろな着こなしをしているファッションスナップ写真を見て、気に入ったアイテムを選びます。アイテムを選択すると、Wowma!に出品中の商品の中から、自動的に似たものを探し出してくれるのです。実際の着こなしを見て商品を選べるので、よりイメージに近いアイテム探しを可能にしてくれるでしょう。

ファッションでは、商品単体だけでなく全体の「着こなし」を重視する方も少なくありません。お客様に「着こなし」の提案をしたい方はWowma! コーデSNAPの事例を参考にしてみてください。

(4)メディアコマース

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かつては、単に商品選びと注文を行う場所だった「ECサイト」。現在は新たに「情報発信」という役割が与えられつつあります。集英社は、2017年2月23日、運営しているファッション・アパレル通販サイト「フラッグショップ」のリニューアルを行いました。

ファッション通販サイト「フラッグショップ」 2017年2月から「メディアコマースサイト」にリニューアル

ファッション雑誌やテレビなどで、モデルさんが素敵なファッションを着こなすのを見て、「私もあんな格好がしてみたい」という気持ちになった経験は誰しもあると思います。ECサイトが情報発信を行うのは、それと同じように利用者に新しいファッションスタイルを喚起し、「真似したい」と感じてもらうためです。その気持ちが、新しい衣服を買いたい気持ちにつながります。利用者に新しい価値観を提案する方法として、参考になるアイデアだといえるでしょう。

(5)CtoC、フリマ

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「CtoC」=顧客同士の取引は、今までもネットオークションなどのサービスとして提供されてきました。しかし、現在では消費者同士がファッションアイテムを多く売り買いするフリマ(フリーマーケット)」が、スマホで簡単に扱えるアプリなどの形で提供が開始されており、人々にとってより手軽で身近なものとなっています。


「SHOPLIST.com by CROOZ」を展開するクルーズ 2017年3月16日、フリマアプリ「SHOPLIST USED」をリリース

リリース当初から取扱商品数7万点以上。出品された商品は、年間購入者数が135人を超える「SHOPLIST」にも掲載されるため、マッチングの確率が高まり、売りたい人と買いたい人にとって利便性の高いサービスとなっています。

今まで、衣服は量販店やアパレルショップから買うのが当たり前でした。しかし、それに加えて「別の消費者から買う」という新たな販路ができつつあります。この動きに乗り、新しいビジネスチャンスを開拓してみるのもいいかもしれません。

最後に

アパレル系EC業界は、技術革新によって大きく変化を遂げています。時代に取り残されないためにも、他サイトの取り組みからいろいろなことを学んで、自社サイトのサービス向上につなげてみてください。
EC-CUBEでも、アパレル系ECサイトの構築事例を数多くお寄せいただいています。
構築事例ページの右上「ジャンルで選ぶ」のプルダウンメニューより、「ファッション」をお選びいただき、最新のアパレルサイトをチェックされてはいかがでしょうか。


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