メディアコマースを考える

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メディアコマースといわれて、どういったものを想像しますか?

単純にメディアにネットショップ機能を付加すればメディアコマースといっていいのでしょうか?
それだけでは、どうもイメージと違うのではないでしょうか。

単純にネットショップ機能を付加するだけでなく、商品との出会いから購入までのステップがメディアのコンセプトと繋がり、一つのストーリーとしてメディアの持つカテゴリバリューをさらに向上させる機能までを果たすものが「メディアコマース」というビジネスモデルにおける”コマース機能”なのではと考えています。

メディアとコマースの相乗効果を考えてみる

メディアコマースをすることで、メディアのカテゴリーバリューを落としてはいけないのは大前提です。

  1. メディアコンセプト、クリエイティブとの親和性の高いショッピング体験。
  2. メディアの持つカテゴリーバリューとギャップのない、商品、そして商品数。
  3. ショッピング体験(商品到着、開封、利用まで)を通してのカテゴリーバリューの強化施策。

この3点がメディアコマースの収益最大化のポイントだと考えます。

メディアの集客力を活用してコマースでマネタイズするのではなく、コマースで得られたデータをメディア価値を高めるために活用できるのではないかという考え方もあります。

メディアで得た情報をビックデータとしてコマースに活用することもメディアコマースの一面ですね。
たとえば、LINE クリエイターズ マーケットもこれにあたります。

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人気のあるスタンプはクリエーターに報酬で戻りますので、より人気のあるスタンプを制作しようとする。スタンプが気に入られれば、LINE以外のチャットアプリから乗り換えに繋がる。といった感じでしょうか。全世界のクリエーターが登録していると聞きますし、まさに成果報酬型のクラウドソーシングです。
さらに、利用されるスタンプ、売れるスタンプ、拡散するスタンプの傾向など、そのデータの全てをLINE本体は掌握できるのですから、これを内製スタンプのデータに使わない手はありません。

こういった情報をリアルに有効活用することも大事ですね。
ネットショップで購入する人の割合(EC化率)は3~5%と言われています。ということは、95%以上はリアルでの購入がまだまだメインです。

3~5%のECで得られる有益な情報を95%のリアルに活用する方が有効と考えるのは、しごく当然な考え方なのではないでしょうか?

何にせよ、コマースを運用することで得られるデータを活用した有益なサービスは、あらたな収益の原資にはなっていくことは想像できます。

まだ、始めていない方へ

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今、自社メディアを持っていない方は、自社メディアがネットショップに及ぼす影響をなかなか想像できないですよね。
ネットショップは、ネットショップ機能単体でも十分に広がりを持っていますしね。

自社メディアがネットショップに及ぼす影響を簡単にまとめてみましょう。

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特定カテゴリへ向けたコンテンツが提供される

特定カテゴリを嗜好するユーザーに好まれる

より特定カテゴリの先鋭的なコンテンツが集中する

さらに、深い嗜好性を持つユーザーが集客される

深い嗜好性を持つユーザーが集客していることが
コンテンツの持つ意味合い(ストーリー)をより拡張させる
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このステップが、ネットワーク外部性を産み出し続けるものとなります。
コンテンツが価値を持ち、そのコンテンツに集まるユーザーに価値を感じるユーザーがさらに集まるというサイクルです。

自社メディアがネットショップに及ぼす影響、特に集客面ですね。ご想像していただけましたでしょうか?

メディアコマースを考えるのまとめ

僕がいうメディアコマースというのは、カタログ的なUIから全く進化しないECではなく、記事内で商品を紹介してリンク先が商品詳細ページになっているようなものです。メンズファッションのメディアコマースという構想は僕も昨年考えました。デザイン性の高いサイトで実現するのもいいですが、僕は僕なりのコンテンツの作り方、例えばストーリーで売るとかで実現したいですね。

ライタープロフィール

山本 稔
山本 稔株式会社アラタナ
株式会社アラタナ 取締役
山本 稔(やまもと みのる)

1978年(昭和53年)2月5日
2008年 リクルートにて営業に従事。
リクルート在籍時代には通期MVPを受賞するなど営業実績を残す
2010年 株式会社アラタナに入社。取締役就任。

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