EC-CUBE 構築・導入事例
お客様
株式会社イーウェル様
制作・開発
株式会社イーシーキューブ

社内の一大プロジェクト。大規模福利厚生サービスをEC-CUBEでリプレース。EC-CUBEの無限のカスタマイズ性が、ユーザビリティの飛躍的向上に貢献。

株式会社イーウェル 塩道様

健康社会の実現に向け、福利厚生サービスや健康支援サービスを提供する株式会社イーウェル。
同社が提供する、WEBサイトやアプリで利用可能なパッケージ型福利厚生サービス「WELBOX」は、
日本を代表する大手企業から中小企業まで、
全国約500万人もの従業者様に幅広く活用されています。

同社はWELBOXのリニューアルにあたり、システムの基盤を他社ECカートから、
株式会社イーシーキューブが提供するEC構築オープンソース「EC-CUBE」にリプレース。
ユーザーの利便性が飛躍的に向上しました。

PROJECT OVERVIEW
お客様情報

株式会社イーウェル

企業の福利厚生に対するニーズの高まりを受け、2000年に創業。同社が提供するパッケージ型福利厚生サービス「WELBOX」は全国で約500万人ものユーザー数を誇り、従業員の満足度向上と福利厚生サービス担当者の業務負担軽減に寄与している。

開発パートナー情報

株式会社イーシーキューブ

日本発ECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」の開発元企業。特に大規模ECの支援を得意とし、コンサルティングから構築、運用に至るまでワンストップなEC支援サービスの提供が可能。

要件概要
課題
ご利用企業ごとのカスタマイズが多くページの動作速度が低下。UIや検索性能にも課題があった。
解決策
ECモールの構築にも豊富な実績があるEC-CUBEを採用し、中でも厳格な納期に最適な提案をしたイーシーキューブ社を開発パートナーに選定した。
効果
ユーザーの利便性が大幅に向上。ご利用企業ごとのカスタマイズにも柔軟な対応が可能に。

導入以前の課題

ご利用企業ごとのカスタマイズが多くページの動作速度が低下。
UIや検索性能にも課題があった

WELBOXは企業向けのパッケージ型福利厚生サービスとして、株式会社イーウェルが2001年にリリースしました。また2013年にはモールサービスも実装。利用企業はWELBOXを活用することで、従業員に対して旅行や健康増進、介護、育児、自己開発、エンターテイメントなど、「量」と「質」にこだわった大量の福利厚生サービスを従業員価格で提供可能。従業員のエンゲージメント向上や、福利厚生サービスの利用率向上に寄与します。

モールサービスの開始から7年が経った2020年。従前のシステムを運用するなかでさまざまな課題が明らかになっていったと、DX戦略本部の塩道直貴氏は次のように語ります。

塩道氏: サービスリリースから7年ほど経ち、大きく3つの点で実用性の課題が浮き彫りになっていました。

UIの課題

塩道氏: 1つ目は「UIの課題」です。開発当初は会社のPCから会員ページにアクセスして利用するユーザーが多かったので、UIもPC向けのデザインでした。しかし、昨今スマートフォンでの利用が増加し、このユーザーニーズに応えるため、WELBOXもスマートフォンファーストのUIに変更する必要がありました。

動作速度の課題

塩道氏: 2つ目は「動作速度の課題」です。ページ読み込みの速度が遅く、商品を選択してから表示されるまでに長いときは10秒ほどかかっていました。これにはWELBOXが福利厚生を提供するサービスとして、企業様ごとのカスタマイズが多いことに起因していました。例えば、商品ラインアップのなかで特定の商品に補助金をつけている企業様もあれば、特定の職種の方に補助金利用を許可している企業様もあります。各社の会員ページで異なる制御を行うことでシステムが複雑化する一方、ユーザー数は500万人と拡大してアクセス数は増え、ページの読み込みに時間がかかっていました。

商品検索の課題

塩道氏: 3つ目は「商品検索の課題」です。WELBOXのユーザーは会員ページでキーワードを入力して商品を検索できます。しかし、以前のシステムでは検索結果として、キーワードが含まれる商品そのものではなく、商品がラインアップされているショップが表示されるという仕様でした。ユーザーはスムーズに商品にたどり着けないため、購入を諦めてしまうケースもあったと聞いていました。

導入の決め手

ECモールの構築にも豊富な実績があるEC-CUBEを採用し、厳格な納期に最適な提案をしたイーシーキューブ社を開発パートナーとして選定

課題解決に向けてシステムリプレースの検討をはじめた同社。数社のECカートを比較検討した結果、EC-CUBEを選んだ理由について、塩道氏はこう話します。

塩道氏: ECカートや開発パートナーの選定において、UIの課題・動作速度の課題・商品検索の課題の3点を解消できるという要件はもちろんのこと、納期も非常に重要でした。システムリプレースの検討を始めた2020年は国内で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した年。福利厚生の一環として、従業員に在宅ワーク用のルータやマウス、キーボードといった設備に助成金をつけることで購入を促し、サポートしたいという企業のニーズが高まっていました。

WELBOXはまさにそれを手軽に実現するサービスです。ユーザー数の多い大規模なプラットフォームで厳格な納期の目標設定があるという厳しい要件に対して、イーシーキューブさんには大企業での豊富な導入実績を活かした最適なご提案をいただきました。

EC-CUBEを採用してシステムリプレースを行う方向で議論が進む一方、社内では別の意見もあったと塩道氏は振り返ります。

塩道氏: 以前使用していたEC-カートは、仕様が非常に複雑だったので弊社内の技術担当者も詳細を把握しきれずブラックボックス化していました。それを全く新しいシステムに移行するということに対して、リスクを指摘する声は少なくありませんでした。移行の際にトラブルが発生し、お客様にご迷惑をかけてしまう可能性があるなら、引き続き従来のECカートと開発パートナーに任せておいた方が良いという意見です。しかし、それではお客様が本当に求めているサービスは実現できません。柔軟なカスタマイズができるEC-CUBEの導入は、あくまで顧客目線に立ち、より良いサービスを提供していくという弊社の意思を示す決断でもありました。

株式会社イーウェル 塩道様

導入の成果

ユーザーの利便性が大幅に向上。ご利用企業ごとのカスタマイズにも柔軟な対応が可能に

EC-CUBEによるシステムリプレースは2020年にスタート。2023年12月に無事リリースを迎えました。リプレース後のユーザビリティにおける成果を塩道氏は次のように評価します。

塩道氏: まず、検索性が飛躍的に向上しました。以前は、たとえば「掃除機」で検索をすると、商品ではなく掃除機を取り扱っているショップが表示される仕様になっていて、ユーザーは目的の商品に辿り着くことが困難でした。ECカートのカスタマイズ性が乏しく、「ショップとそれに紐づく商品」というデータ構造を、そのEC-カートでは本来想定していない形で実装せざるを得なかったため、このような形になってしまっていたんです。

しかしEC-CUBEは柔軟なカスタマイズが可能なので、ショップと商品の関係を正しく実装できました。その結果、検索機能も改善され掃除機そのものが表示されるようになり、利便性が高まりました。さらに「紙パック」といった関連商品もレコメンド表示でき、"ついで買い"の促進にも繋がりました。

また、弊社独自のポイントプログラムを利用できる商品やクーポンを使って購入できる商品も検索可能です。以前はクーポンの存在を知らないユーザーもいましたが、対象商品にクーポンのアイコンをつけるなどデザインの表現も柔軟で、ユーザーに気付きを与え、購入の動機づけにもなりました。

動作速度の向上

塩道氏: そして、画面の遷移や表示の動作速度も大幅に向上しました。サイトのパフォーマンスが上がったことで、利便性も劇的に改善されました。以前は、商品の表示に長いときで10秒ほどかかっていたので、システムリプレースによる改善目標は「3秒以内」でした。かなり厳しいリクエストだと思っていましたが、現在は1秒程度と期待を大きく上回るパフォーマンスを実現できています。

また、ご利用企業ごとのカスタマイズにも柔軟に対応できるようになり、福利厚生の制度に合わせて設定が可能。実際に2023年2月の商品販売店数は、前年比で134%向上し、ポイントの消化率も高まるなど、数値でも明確に利用率が向上していることがわかります。

加えて塩道氏は、ユーザビリティの向上により管理もしやすくなり、担当者の業務効率化につながったと話します。

塩道氏: 管理画面はとても使いやすいUIで、各機能にアクセスしやすく、サクサク動いてくれます。以前のシステムは1つの商品に対して、商品画像を1点しか掲載できませんでしたが、EC-CUBEは複数枚掲載できるので、購入につながる情報量も増えました。

また弊社サービスの企画部門からは「特集を組みやすくなった」という声も聞いています。例えば「新生活応援特集」「花粉対策特集」など、トップページのバナーを用意すれば、どの商品を紐づけて表示させるのかを簡単に設定できるので、企画部門の担当レベルで運用が可能です。各種設定は、ある程度慣れればサポートに問い合わせなくても使いこなせます。

今後の展望

社内の一大プロジェクトがトラブルなく完了。イーシーキューブとともにより良い福利厚生サービスを目指す。

一大プロジェクトが無事完了したことについて、塩道氏は「夢かと思うほどホッとしました」と、率直な思いを語ります。

塩道氏: 弊社としてもチャレンジングな、非常に大規模なプロジェクトだったので、リリース後に何らかのトラブルが起こることもある程度覚悟していました。しかし、現時点で大きな不具合も起こっておらず、開発部門の責任者も高く評価しています。リリースの前に第三者機関を交えた負荷テストを実施するなど、イーシーキューブさんと連携して不安要素を細かく潰せていたからだと思います。

イーシーキューブの担当者さんはこちらの要望をよく聞いてくださり、密にコミュニケーションをとって真摯に対応してくれました。難易度の高いカスタマイズの要求をしても、最初から「無理です」と拒否することはなく、持ち帰って提案内容を考えてくれました。エンジニアの方も“自分ごと”として考えてくれて、最初は無理だと思っていた要望でも「神が降りてきました」とベストな解決策を提案してくれたこともありましたね。リリース後はさらにコミュニケーションの機会が増え、運用面でも非常に心強いです。

最後に、塩道氏は、今後のWELBOXの活用に関する展望やイーシーキューブへの期待を次のように語りました。

塩道氏: 今後は商品を増やしやすい機能や仕組みを追加し、出店されるショップにとってもより良いサービスを目指していきたいです。どんなカスタマイズも可能なEC-CUBEなら色々できることを知ってしまったので、夢が広がります。そのうえで、イーシーキューブさんにはモールサービス先駆者でありプロフェッショナルとして、利用される企業も出店されるショップも、関わるすべての方がより満足できるよう、さらなる機能やデザインのご提案を期待しています。

インタビュアー : Spoo! inc.

株式会社イーウェル 塩道様
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